突然の嘔吐!看護師が教える対処方法

ドタバタ子育て

子どもが吐いた!病院に連れて行ったほうがいい?汚れた布団はどうしよう・・・

子ども消化管や代謝の機能が未熟のため大人より吐きやすい特性があります。また、嘔吐する原因も感染症による嘔吐やせき込み嘔吐、ストレスや食べ過ぎによるものがあります。
この記事では「吐く」という症状があるときにどのように対処していくと良いのか説明しようと思います。

吐いた原因はなに?

他に症状はないか、まわりで流行っている感染症はないか、嘔吐前に頭をぶつけたりはしていないかなどを合わせて見ていきましょう。

1.感染性胃腸炎

子どもが吐く原因で一番多いです。感染性胃腸炎とは細菌やウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス)などによって起こる「おなかの風邪」です。症状は嘔吐、下痢、腹痛、発熱が多く、1~3日程症状が続きます。ウイルスの中でもロタウイルスに感染すると症状が長引きやすく(3~8日)、重症度が高いといわれています。また、米のとぎ汁のような白色の下痢が特徴です。ロタウイルスは2020年10月からワクチンの定期接種が開始されました。
ノロウイルス感染力が非常に強いため保育園や幼稚園で流行しやすく、どの子も一度は感染すると言っても過言ではありません。

2.髄膜炎(ずいまくえん)

細菌やウイルスが髄膜と呼ばれる神経系にはいりこむ感染症です。症状は発熱、嘔吐、けいれん、首の硬直(首を前に曲げようとすると後ろが痛くて曲げられない)がありますが、病気のはじまりは普通のかぜと見分けがつきにくいです。症状が進んでくるとぐったりして意識がなくなってくるため、少しでも変だなと思ったらすぐに受診した方がいいでしょう。乳児の場合だと大泉門と呼ばれる頭の上にある頭蓋骨の隙間が盛り上がってくることがあります。ウイルス性の感染だと有効薬は無いですがほとんどは1週間ほどで良くなっていきます。しかし細菌による髄膜炎は命に関わったり重い後遺症を残すことがあるので注意が必要です。細菌性髄膜炎の原因の80~90%は肺炎球菌とインフルエンザ菌Bタイプ(ヒブ)によるものですこれらは予防接種によって防ぐことができるので、接種可能期間になったらワクチンを打ちましょう。

3.腸重積(ちょうじゅうせき)

0~2歳の子どもに起こることが多く、腸がとなり合う腸に入り込みうんちの通過や血の流れが悪くなる病気です。嘔吐、腹痛、血便(イチゴゼリー状のもの)が起こり、腸の動きに合わせて腹痛があるため急に泣いたり泣き止んだりします。

4.アセトン血性嘔吐症(自家中毒)

風邪や疲労、過度の緊張、ストレス、食べ過ぎなどによって引き起こされます。吐き気・嘔吐・食欲がなくなる・顔色が真っ青になる、腐ったリンゴのような甘酸っぱい口臭などの症状があります。多くの場合2~5歳で起こり5~6歳でピークをむかえ、10歳以上では少なくなる傾向にあります。体の中のケトン体が増えることにより症状が起こっており、肝臓の機能が発達していないため引き起こされているのではないかと考えられています。

5.食物アレルギー

初めて食べる食材の後に嘔吐・じんましん・肌の赤み・下痢・腹痛・のどのいがいが、目のかゆみ、呼吸のしにくさなどが出るとアレルギーが疑われます。重症の場合だと呼吸困難や血圧低下、意識が朦朧とするなどのアナフィラキシーショックが引き起こされる可能性があります。また、特定の食材を食べた後に運動をすることで引き起こされる、食物依存性運動誘発アナフィラキシーという遅れて出てくるタイプのアレルギーもあります。

6.せき込んだ時

喘息やかぜなどでせき込むと横隔膜が頻繁に動き、その影響で胃が刺激されて嘔吐が起こります。一度吐けばすっきりして元気になる子が多いです。

7.頭を打った時

頭を打った後に吐くことはよくあり1~2回であれば様子を見てよいことが多いですが、2日ほどは注意深く観察しましょう。嘔吐のほかに目の大きさが左右で違う、手や足の動きが悪い、嘔吐を繰り返している、けいれんがある、頭を打った前後のことをよく覚えていないなどあればすぐに脳神経外科を受診しましょう。

 

病院への受診は必要?

一番親が迷ってしまうのが受診のタイミングですよね。嘔吐が1~2回で終わり、元気があるようなら自宅で様子を見ても良いと思います。

以下のような場合は日中小児科を受診しましょう
・食事・水分は取れているが嘔吐が続いている場合
・嘔吐はしているが活気はある場合
・おしっこが出ており嘔吐が続いている場合
夜間・休日でも受診した方がいいのは以下の場合です
・食事・水分がとれていない
・元気が無くぐったりしている
・高熱がある場合
・腹痛や下痢がありおなかが張っている
・吐いたものに血や緑色の液体が混ざっている
・吐き気がおさまらない
・呼吸が荒い
・尿が半日以上出ていない
救急車を呼んだほうが良い場合は以下の通りです
・吐いた後に意識がない
・けいれんしている
・頭を激しく痛がっている
・お腹がぱんぱんに張っている
・お腹を強く打っている

 

吐いたときの看病について

①窒息・誤嚥(気管の中に異物が入ってしまうこと)を防ごう

新生児・乳児の場合は吐いたもので窒息してしまう可能性があります。上を向いている状態で吐き始めたらすぐに顔を横に向けるか体ごと横を向けましょう。吐き気が強くなるため体を大きく動かしたり揺らすことはしないことが大切です。

②服や体をきれいにしよう

なるべく早く汚れた服は着替えて顔や髪の毛もきれいにしましょう。匂いなどでまた吐き気をもよおしてしまいます。また感染性胃腸炎の場合は吐物が乾燥してしまうとウイルスが空気中に舞い上がってしまいます。そのため早めに処理することが必要です。

③水分・栄養を取ろう

吐きはじめのひどいときは無理に飲食をさせずに、2時間ほど何も与えずおなかを休ませましょう。吐き気がおさまってきたらスプーン1杯ずつ5~10分おきに飲ませてみます。飲み物は経口補水液やイオン飲料などにしましょう。(塩分や糖分が含まれているものがGood!)
※牛乳やオレンジジュースなどの柑橘系は胃に負担がかかるためおすすめしません
ある程度飲水をしても吐かなくなった後はおかゆや柔らかく煮たうどんなど消化に良いものを食べさせてみましょう。
×乳製品や脂肪分の多いもの繊維の多い野菜や海藻類は消化しにくいです×

④できればシャワー浴をしよう

感染性胃腸炎の場合熱も出ることがあるため、入浴はできるだけ控えましょう。さっと疲れない程度にシャワーを浴びましょう。高熱が続いている・吐く頻度が多いとき・ぐったりしているときは無理にシャワーに入れなくていいです。濡れたタオルで顔や首回りなどを拭いてあげましょう。

 

吐物の処理の仕方

①手袋・(できれば)マスクをしよう

吐物の中にウイルスや細菌が含まれていることもあるため、家族への感染を防ぐためにもできる限りしましょう。

②吐物を拭きとる

新聞紙やキッチンペーパーなどで取り除ける分は取り除き、袋に入れて処理しましょう。ティッシュペーパーだとすぐ破れるのでキッチンペーパーなどがおすすめです。

③消毒する

ノロウイルスやロタウイルスはアルコールでは死滅しません。そのため塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウムと書いてあるもの)であるハイターやブリーチなどを薄めて使用します。

作り方
<用意するもの>
・500mlのペットボトル
・ハイターやブリーチ

0.02%の濃度の消毒液の場合→床や机など家の消毒用
ペットボトルのキャップ半分のハイター+水 でトータル500mlへ

0.1%の濃度の消毒液の場合→便や吐物がついた床やもの、衣類・布団の消毒用
ペットボトルのキャップ2杯分のハイター+水 でトータル500mlへ

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感想(1件)

※服や毛布は0.1%の消毒液に5~10分付け置きします。
次亜塩素酸ナトリウムが使えないときは?

・色落ちが心配なものや銀食器などは85℃以上の熱湯に2分以上浸けましょう
・カーペットや絨毯など洗うのが難しい場合は、濡らしたあて布をしてスチームアイロンを2分当てましょう

まとめ

嘔吐は頻繁に起こる子どもの症状ですが重大な病気が隠れていることもあります。いつも見ている家族が少しでもいつもと違うな、どこか変だなという気づきが病気の早期発見につながります。変だと少しでも感じたら迷わず病院に相談しましょう。

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